はじまりの笛の独奏は祝詞を表し、立ち上がった獅子が四方を舞い清めます。最初に舞うことから、最初を表す言葉「段緒(だんちょ)」または「濫觴(らんしょう)」が、語源であると考えられています。
口取りに導かれた獅子が、口取りと扇の取り合いをします。獅子が扇を奪えずに終わるところまでを「扇の舞(おおぎのまい)」、
扇を奪った獅子が得意げに舞うところからを「末の舞(すえのまい)」と呼びます。
前半は起こしの舞と同じで、眠りから覚めた獅子が笹に戯れ、花吹雪の中を舞います。社前での神事のときなど、特別な場合にだけの舞です。
語源は詳らかでなく、「貝鳴らし(かいならし)」とも「飼い馴らし(かいならし)」とも言われています。出立や帰還などで祝儀的に舞わす短い舞です。
諏訪神社へ向かうときの道中囃子。山の囃子に比べてゆっくりとしています。(※トップページのBGMは、道行の囃子)
諏訪神社から帰るときの道中囃子。大山車が止まっているときには比較的ゆっくりした調子の囃子が奏でられ、動き出すとテンポのよい囃子に変わります。大山車の上では、獅子と猿田彦が、この曲に合わせて、屋形から乗り出し大きく円を描くように舞いました。